冷え性には、さまざまなタイプがありますが、自分で体が冷えているということを自覚していない場合もあります。このようなタイプの冷え性のことを「かくれ冷え性」と言います。かくれ冷え性とは、あまり聞きなれない言葉ですが、ふだん手や足がとくに冷たいと感じることはないのに、実は内臓が冷え性になった状態のことを言います。
しかし、内臓を自分で直接さわるわけにもいかないので、内臓の冷え性と言われても、いまひとつピンとこないのではないでしょうか。自分で自覚することがないので、気がついたら放置した状態で、内臓の冷え症状が悪化していたということもあります。
内臓が冷えるということは、内臓の本来の働きが弱まるということです。
内臓の冷えをチェックしてみましょう。
体がむくみやすい・顔色が悪い・顔のお肌トラブルがある・肩こり・腰痛・胃腸の調子がよくない・寝起きが悪いなどの症状にいくつか思い当たるものがあれば、かくれ冷え性にかかっている可能性があります。
よく、顔がほてる人は、顔に熱が集中しているので冷え性とはまったく無縁のように思われますが、実は、顔のほてりは、体内にあるはずの熱が顔から外に逃げた状態で、かくれ冷え性の症状のあらわれです。また、36度以下の低体温質の人は、あきらかに冷え性であると言っていいでしょう。運動不足や食生活の乱れが原因と考えられます。
かくれ冷え性には、漢方薬の処方により、症状が軽減されるので、専門医に相談してみるといいでしょう。