陽性の食品は、体を温める食材がたくさんあります。陽の食材を見分けるには、寒い地方でよく食べられる食品で、煮るのに時間を要するものなどです。
体を温める食品には、ねぎ・にんにく・しょうがなどがあります。いずれの食品も、風邪をひいているときに昔から自然療法として使われてきた食品で、体の芯から温めて風邪の症状を緩和する作用があります。梅干しを黒焼きにして、お茶に入れて飲むという方法も有効的です。風邪をひいているときに限らず、体の冷えをとり、冷え性の改善策として最適です。
野菜では、根菜類が陽の食べ物です。人参・大根・ごぼう・さといも・じゃがいも・玉ねぎ・やまいも・れんこんなど、すべて陽の食材です。いもを原料とするこんにゃくも、体をあたためる陽の食べ物です。
夏によく食べるカレーライスは、体を冷やす食べ物です。寒い地方の食材は、陽の食材が多いのですが、インドは日本よりも気温が暑く、暑さをしのぐために香辛料をたっぷりきかせたカレーを食べます。しかし、カレーの中に入っている野菜は、玉ねぎ・にんじん・じゃがいもと、すべて陽の食べ物です。カレールーは陰の食べ物ですが、中に入った野菜はすべて陽の食べ物なので、陰と陽のバランスがよい食べ物と言えるでしょう。
冬の寒いときには、クリームシチューやビーフシチュー、肉じゃが、大根とぶりのお煮付けなど、根っこの野菜をふんだんに使って、体の芯までぽかぽか温まり、冷え対策に備えましょう。