冷え性の改善は、まずは食生活を見直すことです。
食べ物が体内に取り込まれると、その1/10はすぐに体の温度を上昇させる熱エネルギー源に変化します。その後は、内臓の機能を活性化させて、体内に必要な物質に変わり、健康な状態が維持できるようになります。
もちろん、正しい食生活をふだんから心がけていれば、健康な状態が保てるわけですが、近年、冷え性の人が増えてきたのには、不規則な食事や食生活の乱れが原因であると考えられています。
昔の人の食生活に比べて、現代人はインスタント食品を食べる機会が増えてきました。インスタント食品は、とても便利ですが、化学調味料が使われていて、陰の食材に相当します。栄養バランスが悪くなると、体も冷えてきます。
タンパク質やビタミン、食物繊維など、人間が生きていく上で必要な栄養素をバランスよく摂り、栄養がかたよらないようにしなければなりません。栄養が偏ると、ホルモンバランスにも悪影響を及ぼします。
また、果物はあまり摂り過ぎないほうがいいでしょう。果物には、ビタミンCが多量に含まれていますが、とくにすいかや梨など、水分の多い果物を摂りすぎると、冷え性の原因となります。ジュースなど、冷たい飲み物も控え目に摂りましょう。
冷え性の改善に適した食生活は、たくさんの種類の食材を調理法を工夫して摂ることです。
野菜は、化学肥料よりも有機肥料を使って自然農法 (有機栽培など) のものを選ぶといいでしょう。そして、サラダなどのように冷たくして食べるよりも、煮込んだり、炒めたりして温野菜で食べると、冷え性が改善されるようになります。