体を温める食材は、一般的に寒い地域で生産され食べ物で、寒い冬の時期が旬の食べ物は、体を温める陽の食べ物に分類されます。北海道産のしゃけなどは、体を温める食べ物です。
反対に、南の地域で採れる食べ物や暑い時期に摂れる食材は、陰の食べ物になります。
パパイヤやマンゴーなど、暑い地域で採れる果物は、体を冷やす陰の食べ物です。南に住む人々は、暑さをしのぐのに体を冷やす食べ物を摂ることで、体内にこもった熱をとります。果物には、水分が多量に含まれているので、すべて陰の食べ物と思うかもしれませんが、実はリンゴ・ブドウ・プルーン・さくらんぼなどは、陽の食べ物と分類されています。
色の黒い食材は、体を温める作用があります。黒豆・ひじき・小豆・黒ごま・紅茶・黒砂糖などがこれにあたります。反対に、白い食べ物は、体を冷やす作用があります。白砂糖・白ごまなどです。一般的に、白い食べ物よりも黒い食べ物を積極的に摂ると体にいいと言われています。
地面の下で育てられた野菜は、体を温める陽の食材です。とくに根菜類やイモなどは、太陽の熱があたらないように、地面の下方向に根が伸びます。反対に、きゅうりやトマトは、陰の食材で、熱を受け入れようとして、どんどん地上に伸びていきます。
とくに水分を多く含む野菜や果物は、触ったときの感じがやわらかく、陰に分類されています。硬い食材は水分量が少なく、やわらかい食材よりも体を温める作用があります。
また、カリウムが多く含まれる食材は、体を冷やす作用があります。