冷え性には、さまざまなタイプの冷え性があります。
内臓型冷え性 (または内臓温度低下型冷え性とも言います) は、おなかの部分によって、温度差が感じられるのが特徴です。これは、下腹部がうっ血を起こしているものとみられています。
おへそを基準にして、おなかの上のほうとおなかの下のほうの体温を比べてみると、おなかの上のみぞおちの部分が温度が低ければ、内臓型冷え性であると考えられます。
皮膚の温度が下がるのが内臓型冷え性の特徴ですが、おなかの下の部分のうっ血により、その部分を流れる血液量が増えることによって、おなかの上のほうの体温が下がり、温度が高い下の部分のおなかに問題があると見られます。
内臓型冷え性は、とくに女性になりやすく、おもな症状は、おなかの冷え・服を厚着しても、体の冷えが改善されない、風邪をよく引く・体がだるく、冷えがひどくなるなど、しつこい冷えが長引きます。
冷え性には、下半身型冷え性・四肢末端型冷え性・全身型冷え性;・局所型冷え性・内臓型冷え性などのタイプに分けられます。女性にとくに多いのは、下半身冷え性ですが、最近の日本人の食生活や生活習慣の変化により、内臓型冷え性の人が少しずつ増加してきました。
内臓型冷え性かどうかを見分けるには、体温を測るとすぐにわかります。36.3度以下の体温であれば、内臓型冷え性とみられます。
冷え性とよく似た言葉に、低体温 (または低体温質) という言葉があります。低体温は、36度以下〜35度台ですが、体温が低くなると、体脂肪が体内で燃焼されにくくなり、太りやすい体質になるだけでなく、体内に血栓ができやすくなります。更年期障害の原因にもなるので、日ごろから身体をあたためる工夫が必要です。
夜は、ぬるめのお湯にじっくりとつかり、入浴で体の芯まであたためることが冷えの改善にもつながります。